EULARタスクフォースは原発性シェーグレン症候群に対する国際的な評価基準を作成した。ひとつは自己記入方式の自覚症状を評価するESSPRI(EULAR Sjogren's Syndrome Patient Reported Index)であり2)、もうひとつは全身症状を評価するESSDAI(EULAR Sjogren's Syndrome Disease Activity Index)である3)。日本シェーグレン症候群学会 ESSPRI・ESSDAI小委員会によってそれらが翻訳され日本語版を作成された。その後に発表されたESSDAIの利用手引き4)を踏まえて改定版(2015年9月17日)が作成され、それをこの度PRAJの診療支援ツールとして作成した。
記入例にならって患者さんに3つの質問に答えてもらい、3つの質問の平均点がESSPRIの得点となる。
ESSPRIの点数が5点未満を患者が許容できる状態とし、1点以上の低下あるいは前値の15%以上低下する場合を意味のある改善とする。