一般社団法人 日本小児リウマチ学会

一般社団法人 日本小児リウマチ学会

ダイバーシティ推進委員会発進!

文責:ダイバーシティ推進委員会委員長 岡本奈美

 平成30年度(森 雅亮 前理事長時代)に男女共同参画委員会として発足した本委員会は、令和4年度から宮前 新理事長のもと、ダイバーシティ推進委員会に発展しました。ダイバーシティマネージメントとは「多様な人材を活かし、その能力が最大限発揮できる機会を提供することにより、イノベーションを生み出し、価値創造につなげていく運営」をいいます(厚生労働省・経済産業省)。多様な人材とは、性別、年齢、人種や国籍、婚姻関係、障がいの有無、性的指向、宗教・信条、価値観などの多様性だけでなく、職種、キャリアや経験、働き方など職場における多様性も含みます。さらに、ただ多様な人材が集まるだけでは不十分で、相互に影響・機能しあって相乗効果を生み出すという「ダイバーシティ&インクルージョン(包括・融合)」の考え方が重要であると言われています。つまり、組織内の個々の人材がその特性を活かし、生き生きと働くことのできる環境を整えることによって、自由な発想が生まれ、生産性の向上のみならず新たな価値観も創出するような組織運営を目指します。
 医学界でも、2024年開始の「医師の働き方改革」にむけ、一気に多様な働き方が可能な職場環境の整備が進んできています。日本小児リウマチ学会(PRAJ)の本委員会においても、「臨床医学・学術活動において、職種・キャリアや経験、働き方の多様性の影響を最小限にする」ことに活動・支援範囲を広げていきたいと考えます。特に小児リウマチ医としてキャリア形成を目指す会員へのサポートを充実させたいと考え、各地域から若手医師に委員として参画頂きました。また、学会員の置かれた現状と委員会に求められている事を把握するために、2022年9月にアンケート調査を実施しました(お忙しい中ご回答いただいた先生方、ありがとうございます)。アンケート調査については、学術集会企画WG長の岸先生が論文化してくださいました。今後も継続して調査を行いHPなどで情報共有していきたいと思います。また、ディスカッションパートでは小児リウマチ研修や診療を行うにあたっての地域較差に焦点をあててお話いただきました。委員の熱い思いが伝わると思いますので、御目通し頂ければ幸いです。


活動報告


    キャリアダイバーシティ推進委員会メンバー(敬称略、順不同)
    委員長岡本奈美
    副委員長岸崇之
    副委員長山崎和子
    委員金城紀子佐藤知実篠木敏彦土田聡子
    中瀬古春奈北城恵史郎光永可奈子