一般社団法人 日本小児リウマチ学会

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ACTIVITIES学会活動/国際委員会

海外留学 体験記と留学情報


  岸 崇之 (東京女子医科大学病院小児科)
 Environmental Autoimmunity Group, NIH, US

名前 岸 崇之
施設/科名 東京女子医科大学病院小児科
留学期間 2015年5月−2018年3月
国名/場所 アメリカ・メリーランド州ベセスダ
研修先・研究室・プログラム Environmental Autoimmunity Group, National Institute of Environmental Health Sciences,
National Institutes of Health
研究内容 北米の患者レジストリーを用いて若年性特発性炎症性筋症患者の
・新規自己抗体陽性患者の臨床像の検討
・治療反応性や寛解に影響する因子および初期治療の検討
どのように留学先を見つけたか? 受け入れ先の研究者とメールで交渉
資金/給料 ・東京女子医科大学からの留学助成
・The Myositis AssociationのResearch Grant
・Cure JM FoundationのResearch Grant
上記を併せて50,000-75,000USD/year
今からやっておいた方が良いこと 現在進行中の基礎研究・臨床研究をどんどん英語論文化するといいかなと思います。
メッセージ  留学生活では大変なこともありましたが、とても充実した日々を過ごせました。学会、研究会で様々な研究者と議論し気づくことも多くあります。
 また、他分野の医師や、同じ地域で仕事をしている医師以外との交流などから視野を広げていけたとも思います。
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  水田 麻雄 (兵庫県立こども病院リウマチ科)
 Wilhelmina Children’s Hospital University Medical Center Utrecht, NLD

名前 水田 麻雄
施設/科名 兵庫県立こども病院/リウマチ科
留学期間 2022年9月-11月
国名/場所 オランダ/ユトレヒト
研修先・研究室・プログラム Wilhelmina Children’s Hospital University Medical Center Utrecht,
Pediatric Rheumatology
Loosdregt-Vastert group
研究内容 s-JIAの病態解析
MAS治療のsystematic review (PReS/PRINTO collaboration research project Metaphor)
悪性腫瘍関連HLHのsystematic review
どのように留学先を見つけたか? JCR-EULAR若手トレーニングプログラムに応募 EULAR Centres of Excellenceから選択
資金/給料 JCRから40万/月
今からやっておいた方が良いこと 自分でできる基礎実験の手技や、知っている解析方法をなるべく増やす 英語のリスニングとスピーキング
メッセージ 準備も含めて全ての経験が自分の糧になりますし、現地の先生達とのメールのやりとりでは成し得ない「関係性」を築くことができると思います。 仕事以外のことでも、人生を豊かに楽しむtipsに沢山気付かされましたし、欧州各国へは日本での国内旅行感覚で移動できるので、週末旅行が充実すること間違いなしです。
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  清水 正樹 (東京医科歯科大学小児科)
 ①NIH, US ②University of Genoa,ITA

名前 清水 正樹
施設/科名 東京医科歯科大学小児科
留学期間 ① 2005年8月1日~2007年6月30日
② 2012年9月1日~2012年11月30日
国名/場所 ① 米国/メリーランド州ベセスダ
② イタリア/ジェノバ
研修先・研究室・プログラム ① Disorders of immunity section, Genomics and Molecular Biology Branch,
  National Human Genome Research Institute (NHGRI) National Institutes of Health (NIH)
② Department of Pediatrics, IRCCS Istituto Giannina Gaslini, University of Genoa
研究内容 ① Wiskott-Aldrich症候群に対する遺伝子治療法の開発
  Wiskott-Aldrich症候群における自己免疫異常の発症機序に関する解析
② 自己炎症性疾患の臨床研修
  小児リウマチ性疾患の臨床研修
どのように留学先を見つけたか? ① 教授からの紹介
② JCR-EULAR若手トレーニングプログラムに応募
  EULAR Centres of Excellenceから選択
資金/給料 ① NIHから約$4000/月
② JCRから40万/月
今からやっておいた方が良いこと 英語学習
メッセージ 海外留学は仕事面だけではなく、人間力の向上につながります。チャンスがあればぜひチャレンジしてみてください。
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  赤峰 敬治 (東京都立小児総合医療センター/腎臓・リウマチ膠原病科)
 University of Texas Southwestern Medical Center, US

名前 赤峰 敬治
施設/科名 東京都立小児総合医療センター/腎臓・リウマチ膠原病科
留学期間 2015年7月~2018年6月
国名/場所 アメリカ/テキサス州ダラス
研修先・研究室・プログラム University of Texas Southwestern Medical Center
Pediatric Rheumatology fellowship
研究内容 ・ミコフェノール酸モフェチル処方に対する妊娠検査について
・血管炎に対する生物学的製剤
どのように留学先を見つけたか? 全米ほぼすべてのPediatric Rheumatology fellowshipのプログラムに応募し、マッチングに参加
資金/給料 プログラムから、手取りで約$4,500/月の給料
今からやっておいた方が良いこと アメリカでの臨床留学を目指すのであれば、USMLEの勉強
メッセージ  小児リウマチ診療に大切なものの1つに「経験」があると思います。臨床留学では、日本と海外の診療の違いを経験することができ、治療の選択肢が広がります。またアメリカの人口は日本の約3倍で、小児の占める割合も日本より大きいです。そのためアメリカへの臨床留学の醍醐味は、経験する症例数の多さと言えます。一方で、日本と異なりオンとオフがはっきりしていて働きやすいのが特徴です。日本からの参加が大変なACR, CARRA, PRYSMも基本的にはフェローは必須とされており、海外の学会を肌で感じることができます。
 海外の生活、海外で医師として働くことは大変なこともありますが、毎日が刺激的です。漠然とした表現ですが、考え方がグローバルになり、確実に視野が広がります。
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  谷 諭美 (東京女子医科大学病院膠原病リウマチ痛風センター/小児リウマチ科)
 Brigham and Women’s Hospital, US

名前 谷 諭美
施設/科名 東京女子医科大学病院膠原病リウマチ痛風センター/小児リウマチ科
留学期間 2020年3月~2022年7月
国名/場所 アメリカ/マサチューセッツ州ボストン
研修先・研究室・プログラム Brigham and Women’s Hospital, Division of Allergy and Clinical Immunology, Principles and Practice of Clinical Research held by Harvard T.H. Chan School of public health
研究内容 PGE1 regulates the platelet adhesion and activation: A potential mechanism for AERD
どのように留学先を見つけたか? 紹介
資金/給料 Divisionから、手取りで約$3,000/月の給料
今からやっておいた方が良いこと 基礎研究における知識を増やすこと
英語学習
メッセージ  ルーツの異なる人種,分野の異なる専門家や職種の方と触れ合いながら,その多様性に触れることで,自身の考え方や価値観など全てにおいてとても影響を受けました.
 チャンスがあれば,短期間でも,他と交流し,日本を外から見る機会があると視野が広がると思います.
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  野澤 智 (横浜市立大学大学院医学研究科 発生成育小児医療学)
 The Hospital for Sick Children, CA

名前 野澤 智
施設/科名 横浜市立大学大学院医学研究科 発生成育小児医療学
留学期間 2018/4-2020/3
国名/場所 カナダ/オンタリオ州トロント
研修先・研究室・プログラム The Hospital for Sick Children, Rheumatology, Dr. Brian M Feldman’s lab
研究内容 若年性皮膚筋炎の発端コホート研究
どのように留学先を見つけたか? 別施設留学中の先生からの紹介後、受け入れ先の研究者とメールで交渉しました。
資金/給料 ・日本アレルギー学会海外研究留学助成金
・横浜市立大学医学部医学科同窓会留学基金
・公益財団法人持田記念医学薬学振興財団
上記と留学先の給料を含め、
40,000-42,000CAD/year
今からやっておいた方が良いこと 数本の英語論文執筆、学位取得(フェローシップの応募条件となっていることが多いです)を進めておくことが大切です。
メッセージ  海外での生活は大変ですが、自分自身の可能性を高め、成長させてくれる良い機会です。
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  矢田部 玲子 (東京都立小児総合医療センター/腎臓・リウマチ膠原病科)
 Great Ormond Street Hospita, UK

名前 矢田部 玲子
施設/科名 東京都立小児総合医療センター/腎臓・リウマチ膠原病科
留学期間 2023年10月~11月
国名/場所 イギリス/ロンドン
研修先・研究室・プログラム Great Ormond Street Hospital
Rheumatology
研究内容 なし
どのように留学先を見つけたか? 当科がGreat Ormond Street Hospital Nephrologyと共同研究をしており,医師から紹介を依頼した.
資金/給料 なし
今からやっておいた方が良いこと 英語のコミュニケーション訓練
メッセージ  1か月という短期間,かつ見学のみでしたが,密度の濃い日々を過ごしました.指導医・フェローともに10人前後在籍し,患者数や疾患の種類が多いことはもちろん,小児リウマチを専門とする看護師や理学療法士などのコメディカルが充実していることも日本との大きな違いだと感じました.見学であっても,期間が長ければ臨床研究をすることが可能だそうです.井の中の蛙大海を知らずとはこのことと実感し,日本を客観的に見る良い機会になりました.
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